西洋占星術講座 導入編

その1)太陽で占う

西洋占星術では人は皆生まれながらに太陽を持っているとされています。生まれた時点でその太陽が天空のどの位置にあったのかで人や世相を占断するのが12星座占いです。図1・中学理科の教科書の天球図を見てみましょう。夏至( 6/21)の頃に地球から太陽を見ると、その背景には双子座の星団が、冬至(12/21)の頃に太陽を見ると、その背景には射手座の星団が見られることがわかります。

図1

天球図(中学校理科二の授教科書より)

図1の天球図を輪切りにしたのが図2で、三百六十度の円環を十二分割して十二星座と十二宮を表したものとなります。

図2

自分が生まれたその時、黄道十二宮のどこに太陽が入っていたのか、たとえば1月上旬であれば太陽は山羊座の宮である磨羯宮(まかつきゅう)に入っていることになり、太陽は1日で約1度移動しますので、日によって山羊座の一度~三十度の何度になるかが決まります。同じ山羊座でも度数が変われば運気も変わります。まるでルーレットのようですね、偶然性と神秘性が織りなす命運の世界! ヨーロッパの王侯貴族には必ず占星術師が仕え、城で王子や王女が誕まれればこうして星図を作成し、その子の技量や一族の命運を読むのが慣例でした。


その2 月で占う

正式な西洋占星術では、太陽の他、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の主要十惑星の位置すべてを算出して占います。太陽に次いで重要な星は月。太陽の光を反射して輝く衛星です。光を発する太陽とその光を受ける月、昼間の太陽に対して夜をつかさどる月。太陽と月はまさに陰陽の象徴です。西洋占星術で出生時の月の位置は、その人の見えない内面、心の気質を表します。太陽星座に対して月星座は人の裏星座、隠れ星座などとも言われます。まずは自身の太陽と月を知り、それをどう使いこなすかです。が、これがなかなか難しく、自分をコントロールできない理由がここに出ていたりするのです。人の表と裏、ある種の二面性がここに見出せ、「こうありたい自分」と「そうできない自分」の葛藤が見出せるのです。鑑定では太陽と月という2つのパートが織りなすその人の「本性」を見極めることが重要です。どんな人生を歩むか、人生の特徴を示すのが太陽であり、その歩み方、車の運転で言えばハンドルさばきを示すのが月だとも言えるでしょう。人生のハンドルさばき、ブレーキとアクセルの使い方ひとつ、個性が出るところでもあり、やはり自ら認識が甘いと事故に遭うのです。また鑑定では太陽と月の位置関係も重視し、真逆に位置している時は双方足を引っ張り合う最も辛い角度となりますが、偉人には多い座相とされています。(参照:図1)

図1)出生図において真逆にある太陽と月は乗り越えるべき困難を暗示する。右図のように太陽と月が同じ位置にあるのは伝統的に幸運の座相。                =太陽と=月

図2)一個人をつかさどる太陽と月

西洋占星術で示される一個人は太陽と月の二大惑星で表され、太陽星座が同じ人でも、月星座まで同じ人は、広い世の中にはごまんといるわけですが、身近になるとそういないでしょう。

その3)水星・金星・火星で占う

西洋占星術では精神性を非常に重視します。先回は、心の気質を占断する際に月で占う話をしましたが、ひとことで心と言うには、人の内面は複雑なもの。それを表には出さずどう理性的に振る舞うか、異性にはどう向けられるか、怒りや攻撃性などにはどう転じるか、心をさらに三区分しそれぞれを主要三惑星、水星、金星、火星で占断するのです。こういった複雑な内面をもった一個人ですから、誰にも表の顔、裏の顔があり、いくつか使い分けているのが現代人の当たり前です。なぜDV夫/妻は配偶者や子供にだけ暴力を振るうのでしょう? いじめ・モラハラ、根本解決するにはパターンの分析が必要です。まずは自分というひとりの人間の謎解きから。それができるのも西洋占の面白いところです。自他ともに使える人間分析ツールとしての西洋占活用、ぜひお試し下さい。

たとえば日本の政治家、安倍晋三現首相の出生図を見てみましょう。

太陽・乙女座、月・蟹座、水星・天秤座、金星・蠍座、火星・山羊座です。細やかな配慮にたけた感情人間で、女性受けする面と武骨な面とを兼ね備えているのが強さのヒケツかも。いかんせん繊細でダメージを受けやすく、党内で対抗勢力が増せばアウトという流れに。

日本の政治家、安倍晋三現首相を占う詳細

その4)木星、土星で占う

西洋占星術において木星は最大の吉星とされています。出生図の中では一個人の幸福のポイント、すなわちその人にとって何が幸運なのか、また生涯を通して恵まれているものや開運の秘訣を示す星です。木星は動きが遅く、同じ学年の人なら皆出生図にはほぼ同じ位置にこの星を持っているのです。たとえば十二星座占いでは牡羊座と天秤座は対照的な2人となりますが、2人が同学年なら大抵木星星座は同じで、幸福の価値観は一致することになります。次の2つの出生図を見てみましょう。

=太陽 =木星

左の出生図の持ち主の太陽は第一室に入っており自我が強い。右の出生図は真逆の第七室に太陽があり人に合わせるタイプだが、どちらも木星が第四室にあり、家庭運に恵まれ、家庭的な事柄に幸福を見出すことがわかります。どちらも結婚して家庭に入るのが吉と出るでしょう。鑑定では、ご相談者の性格傾向とはまた別に価値観というものをこれで推し量り、本来の太陽星座の生き方を示しつつ、より安楽なスタイルや心地よい趣味趣向、リラグゼーションスポットなども提示させて頂くことができます。他方、土星は試練の星。出生図の中では個人の障害やウィークポイントを指します。自分の生まれ星の土星と同じ位置に、現在進行中の土星が重なる時期をサターンリターンと言い、これがいわば西洋占の厄年です。多く30代で、以降も30年周期で私達は皆迎えるのです。サターンリターンがいつなのか、大変恐れられ、かつ重要視されています。

Copy©2020 Stella Maris Nahdia Office. All Rights Reserved.